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2018’10.21・Sun

父と語る。母と歩く。

昼過ぎから一人で近くの実家に行って来ました。

実は九月の半ばから今月の初めまで4週間ほど、父が肺炎で入院しておりまして、気が気でない日々を送っていたのです。
病院は近くなので、私も仕事帰りや休日に頻繁に顔を出していました。
最初はなかなか下がらなかった熱も次第に下がり、3週間目からはリハビリも始まり高齢にしては回復力も早く、先週に退院してくれたのです。

中高生の頃は反発も感じたこともあるけど、読書家で博識で無欲で大好きな父。数年前に車にはねられてから、足を引きずって歩くようになってしまったけど、元気で自家菜園や趣味の喫茶店巡りをしていた父。
今回の入院では、もしかして……と覚悟をしたけれど。
退院から2週間、今日も元気で畑に出ていました。(昨日は二駅先の種苗店まで自転車で行っていたらしい)
娘の心配をよそに、達者なものです。
今日もたくさんの話をしました。
父は農学部で植物や鉱物に詳しく、また歴史にも造形が深いので、二人でいろんな話ができます。
タモリさんのぶらぶら歩く番組も好きらしく、その話もしました。
テレビでカナダのフィヨルドを紹介していたので、二人で興味深く語り合いました。
いつまでも元気で本を読んで私に助言をしてほしいなぁ。

そして母。
父が農園に行っている間、近所をぐるっと回りました。
戦災で焼け残った古い街です。
でも、私の子供時代を過ごした街も随分変わってしまった。
昭和の長屋は少なくなり、残っていてもほとんど人が住んでいない。
通っていたお風呂屋さんも本屋もなくなった。
昔のアパートは瀟洒なマンションに。
道路工事で立ち退いた空き地にはセイタカアワダチソウが茂っていました。
お亡くなりになった方も多い。
「変わったねぇ」
「変わったよ」
「この家は友達が住んでいたよ」
「ここは家業をやめたね」
秋の涼しげな風の吹く街を二人でゆっくり回った。
こんなことは何年振りだろうか?

そして簡単な夕食をいただく。
母は料理好きで煮物など非常に上手なのだが、この日は簡単なちらし寿司。
そういえば、この古い家も、リフォームを繰り返して、台所も居間も私はいた頃と違っている。
楽しくおしゃべりをして、私はごそごそとタンスをかき回して素敵なアンティークなビーズバックを見つけた。
「そんなのまだあるから持っていき」
と、もらって来た。
妹はいないけど、親子水入らず、楽しいひと時だった。
夫婦は他人だけど、親子はいつまでも親子だ。

母も父も地の育ちだ。
この街の変遷をずっと見て来た。
そしてこの街でいつか亡くなるのだろう。

だけど、それはもっとずっと先だ。
私はまだまだ大好きな二人の子供でいたい。
そう強く願って「ありがとう。また来るよ」と行って家を辞した。


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Categorie今日のぷんさん

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